Recent Posts

ATSTリトリート’25 6月25日(水)~29日(日) at 藤野芸術の家

ATSTリトリート’25 6月25日(水)~29日(日) at 藤野芸術の家

忙しい日常から離れ、自然の中でゆったりこころとからだの声に耳を傾けませんか? ATSTの教 

Christmas Dreamy Concert

Christmas Dreamy Concert

クリスマスの夢の世界へ 心温まるひととき 歌とピアノのサロンコンサート 前川朋子 ソプラノ 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑩

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑩

「拮抗する力」

何気なく座っている自分の様子を、少し観察してみましょう。

もしかすると無意識に背中が落ちて、首が縮まり、頭が後ろへずん、と下がっていませんか?

または、その逆に、頭がずしんと前へ落ちているかも?

座面には座骨が接し、S字型に湾曲した背骨が支え、その上に頭が気持ちよく乗っている状態を考えるだけで、呼吸が楽になります。

背中をピンと張る必要はないけれど、だら~んとゆるんだ状態でもない。

もちろん必要な筋肉量はあります。

橋を支えている橋台、橋脚を考えてみましょう。重力のあるものを支えているのは、拮抗している力が働いているからです。

足が接している地面が支えてくれ、頭のてっぺんの部分とつながっていることや、前と後ろ、左と右と、拮抗しあい、バランスをとっていると考えてみましょう。

演奏するときも同じです。腕を鍵盤に置いたとき、足と地面の関係のように、手と鍵盤も支え合っている。押したり、たたいたりする必要はないのです。

まず鍵盤に手を置いたときの手の重さを感じてみましょう。動きを早くすればfに、やわらかく使えばpと、素直に答えてくれるはずです。

重力は下へ向かいますが、さらに何かを力で加える必要はなく、逆に「上へ」向かうことを考えてみましょう。

すると自然と呼吸も楽になり、音にも広がりがうまれてくるでしょう。

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑨

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑨

「強い背中?」 教師養成コースでは1600時間以上のトレーニングが必要とされていますが、そ 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑧

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑧

「上へ向かう」 前回は抑制についてお話しました。 無意識にいつもの習慣で動いてしまう前に、 

福士 恭子 & ペーテル ルンクヴィスト                    デュオ・リサイタル 2025  6/13,14,15

福士 恭子 & ペーテル ルンクヴィスト  デュオ・リサイタル 2025 6/13,14,15

Kyoko Fukushi & Peter Lönnqvist PIANO DUO RECITAL

~芸術家とその時代~

ジャン・シベリウス生誕160年 モーリス・ラヴェル生誕150年 エリック・サティ没後100年

Aaltomuoto Sarja 「波紋」シリーズ vol.10

2012年より続く波紋シリーズ Aaltomuoto(波模様)とは1950年代フィンランドに生まれた音楽上の形式で、1つの主題が増幅する波紋のように発展する構造のこと

<日程・場所>

2025年6月13日 (金) 五反田文化センター音楽ホール 開場 18:30 開演 19:00 \ 3,500

6月14日 (土)小海町ヤルヴィホール (長野) (予定)開場 13:30 開演 14:00 \ 1,000

6月15日(日)14:00 河口湖 森の音楽室(山梨)(予定)開場 13:30 開演 14:00 \ 3,000

生誕160年のジャン・シベリウス、生誕150年のモーリス・ラヴェル、没後100年を迎えるエリック・サティ。3人の作曲家が、時代をどのように見つめていたか、そして3人の芸術家が劇、物語、歴史を音に託したメッセージを伝えたい。

<プログラム>

クロード・ドビュッシー(1862-1918)=モーリス・ラヴェル(1875-1937) : 牧神の午後への前奏曲

Claude Debussy = Maurice Ravel : Prelude a l’apres-midi d’un Faune

ジャン・シベリウス(1865-1957) : 5つのスケッチ Op.114

Jean Sibelius : Five Esquisses Op. 114

エリック・サティ(1866 -1925):パラード

Erik Satie :Parade 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モーリス・ラヴェル:マ・メール・ロア

Maurice Ravel (1875–1937) Ma Mére L’Oye

ジャン・シベリウス/ペーテル・ルンクヴィスト編曲:パトロール行進曲 作品91b  [世界初演]

Jean Sibelius/ Peter Lönnqvist : Patrol march Op.91b  [World premiere]

ジャン・シベリウス:フィンランディア

Jean Sibelius :Finlandia

バレエ「パラード」は、第一次世界大戦中の1917年初公演が行われたバレエ音楽。

詩人アポリネールがはじめて「シュルレアリズム」という言葉で紹介し、ジャン・コクトー、パブロ・ピカソといった当時の最先端の芸術家たちによって、第一次世界大戦の中で生み出された。没後100年を迎えるサティを記念し、作曲者本人による編曲をご紹介する。

ラヴェル「マ・メール・ロワ」は童話マザーグースが母体となった、管弦楽曲としてもよく知られた作品である。音の魔術師とも言われたラヴェルの色彩豊かな世界を描き出す。

シベリウスによる「パトロール行進曲」4手連弾は世界初演となる。フィンランド独立の翌年1918年、第一次世界大戦の最中に、ガールスカウトのために書かれた作品で、音楽が国民を鼓舞する役割をも担っていた。今も隣国ロシア、ウクライナでの戦争が続く現実を、フィンランドではどのように捉えられているか。同じ作品番号の「イェーガー行進曲」とともに、ルンクヴィスト氏による編曲でご紹介する。

tiket お取り扱い

Peatix:https://peatix.com/event/4145141?is_cio=1&utm_campaign=04-1steventPublished&utm_medium=email_action&utm_source=ptx-org-success_when-event-publish

Facebook 公開ページ

https://www.facebook.com/events/941597511318485/?acontext=%7B%22event_action_history%22%3A[%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22unknown%22%2C%22surface%22%3A%22external_search_engine%22%7D%2C%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22left_rail%22%2C%22surface%22%3A%22bookmark%22%7D%2C%7B%22extra_data%22%3A%22%22%2C%22mechanism%22%3A%22surface%22%2C%22surface%22%3A%22create_dialog%22%7D]%2C%22ref_notif_type%22%3Anull%7D&onload_action=open_invite_flow&show_created_event_toast=true

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑦

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑦

「抑制 Inhibition」について アレクサンダー・テクニークで使われる「抑制」Inh 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑥

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑥

「習慣」 “自分の身体の習慣”に目を向けてみましょう。 赤ちゃんの 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑤

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑤

「感覚とは?」

テクニークの創始者F.M.アレクサンダーは、俳優でした。自身のシェイクスピア朗読劇で声枯れが起こる原因を、自分の身体の使い方に原因があるとし、頭を後ろに引き下げて、胸や背中の筋肉を緊張させてしまっていたことに気づいたのです。

首・頭・背中の良い関係、部分ではなく全体のコーディネーションが大切と考え、次の言葉を言い続けました。

「首は自由で、頭は前へ上へ、背中は長く広く」

LET THE NECK BE FREE, 

TO LET THE HEAD GO FORWARD AND UP,

TO LET THE BACK LENGTHEN AND WIDEN.

ところがなかなか思うようになりません。

新しいやり方を唱え続けても、実際には今までの習慣と同じことを繰り返していたのです。

なんとなくやっているつもり、という感覚が当てにならない!と気づいたことが、アレクサンダーの次の発見に繋がっていきます。

例えば、肩幅に脚を広げたつもりでも狭かったり、肘を肩の高さまで上げても低かったり、実際に起こっていることと差があるかもしれません。

他にも、正しいと思って出した音程に生じる違いもあります。

感覚、感性など、たくさんの感情の言葉がありますが、人によって「感じ方」はさまざまです。

感情を込めて、表情豊かにと言われても、実際にどのような感情なのかよくわからないことも。

また、感情を表現しようとすると、どこか力が入ったり、息を止めたり、無理な息遣いで、不自然になっているかもしれません。

まず自分自身の首頭背中のコーディネーションを考え、すぐに反応せずに、少し待ってみましょう。

作曲家の意図が伝わるフレーズの流れや感情が自ずと生まれてくるよう、演奏する側にある”つまり、たまり”を排除すると、フレーズが本当に求めているものが聞こえてくるはずです。

次回は習慣についてお話します。

ピアノとアレクサンダー・テクニーク④

ピアノとアレクサンダー・テクニーク④

「立ち止まる」 日常はさまざまたくさんのことに溢れていて、忙しく過ぎていきます。 気がつく