フィンランドを、奏でる。小さなサロンコンサート
伊豆高原で毎年初夏に行われる「伊豆高原五月祭」のプログラムのひとつ、andfika主催サロ …
福士恭子 ピアノ&アレクサンダー・テクニーク
日時:2026年5月24日(日)14:00場所:小海町ヤルヴィホール <プログラム>ジャン …
「演奏と空間」
「指を速く動かさなければ」「ミスをしないように」 そう思うことで、私たちの身体は固まり、響きは閉ざされてしまいます。
自分の奏でる音がどのように響くか。
弾き方も、演奏そのものも、前のめりになりがちなときこそ、空間への意識を広く、大きく捉えることで、さまざまな気づきが生まれます。
楽器と自分との距離も、手元や楽譜を凝視してしまうと、狭い世界に閉じこもってしまい、力みを生む原因のひとつになりがちです。
「聞く」ことは「見る」こととも繫がります。
耳を解放するのと同時に、目も解放しましょう。
視覚、聴覚の「奥行き」「幅」を考えます。
演奏するその場、その周り、ホール全体、ホールを超えた全体の空間を広く捉えることで、音色の変化が生まれます。
固めず、腕、脚が身体から自由にのびやかに離れていくと考えてみましょう。
打鍵に変化が生まれ、呼吸もゆるやかに、身体も気持ちも緊張から解放されます。
日時:2026年5月24日(日)14:00場所:小海町ヤルヴィホール <プログラム>ジャン …
「こころとからだ」
心で思うことが、身体にもあらわれる。その逆も然りで、身体にあらわれる反応は、感情にも影響します。
アレクサンダー自身は、心と身体は統合されたものであり、「心身一体」という意味のpsyco-physical unityという言葉を使いました。
悲しい、辛いなどの感情によって、身体が重くなる、頭が痛くなるなどの経験は、だれにでもあるでしょう。考えることで、脳からさまざまな指示がなされ、実際に身体へ影響を及ぼします。
そのような時に、自分はどのような反応をしているでしょうか?頑張らなくちゃと無理に胸を張る、感情を抑える、または逆にあきらめる。力で感情を押し込めてしまうと、緊張によって固めることになります。そしてその感情が次に起こったときに、同じような反応を生み出すでしょう。
そのような時こそ、プライマリーコントロールを思い出してください。「頭-首ー背中」のよい関係がよい繫がりを生み出し、呼吸が楽になり、循環が良くなります。いろいろなところを固めて、滞っていたものが楽になると同時に、それまで思い詰めていたことが、それほど難しいことでもないように思えてきます。
音楽は感情を表現しますが、表現するのは身体です。指が鍵盤に触れた瞬間、腕が、脚が身体から自由に離れていくことで、自然な表現が豊かに伝わります。書かれたものを読み解き、それが感情とともに、どこも邪魔をせずに表現できれば、楽器にも伝わり、聞く人にも届くでしょう。
こころを解放するとは、固めて使っている身体を解放することでもあるのです。
福士恭子ピアノリサイタル Kyoko Fukushi Piano Recital
Aaltomuoto Sarja 「波紋」シリーズ vol.11
2025年12月14日(日)14:00 森の音楽室 河口湖 山梨
12月19日(金)19:00 渋谷美竹サロン
徳山美奈子氏の「メメント・モリ」全曲 ピアノソロ版世界初演!
シベリウス生誕160周年記念
~Program~
ジャン・シベリウス (1865 – 1957) : 即興曲第5番Op.5-5
Jean Sibelius : Impromptu V, Op.5-5
ジャン・シベリウス :
組曲『ペレアスとメリザンド メリザンド』 Op.46
Jean Sibelius : Suite ’Pelléas et Mélisande’ Op.46
ジャン・シベリウス : 孤独なシュプール JS 77b
Jean Sibelius : The Lonely Ski Trail JS 77b
徳山美奈子(1958 – ):『メメント・モリ』(1995) ピアノソロ版 <世界初演>
Minako Tokuyama : Mémento-Mori <world premiere>
《自身との別れ》Abschied von selbst
《他者との別れ》Abschied von andere
《死者との思い出 ラクリモーザ》Lacrimosa
《祭礼》Toten feiern – um Die Seele weiter leben zu können
《来迎》Abholung vom Licht
●チケット料金(全自由席):14日、19日 3,500円
●チケット申込:peatix (東京公演のみ) https://kyokopianorecital.peatix.com/view
●チケットお問い合わせ:k.fukushipianorecital@gmail.com

今回は『Vita・Historiaひと・ものがたり』と題して、
前半にシベリウスが物語と音で表現した作品を、
後半に徳山美奈子氏の「メメント・モリ」全曲を取り上げる。
シベリウス自身が「音詩tone poem」と表した作品群に表される表題を超えた普遍性は、ピアノ曲にも反映されており、聴く側の自由な想像力を生み出す。
1917年ロシアから独立するフィンランドが、民族を強く意識した時代。シベリウスがフィンランド独自の言葉と文化を追求したのち、民族的な表現から離れ、次に求め続けた世界観が表された「ペレアスとメリザンド」。「孤独なシュプール」では語りと共にお届けする。
「メメント・モリ」はバレエのための室内オーケストラ作品で、1995年度ウィーン国際作曲コンクール(クラウディオ・アバド音楽監督)にて第一位受賞、ウィーン・モデルン音楽祭でウィーンオペラ座バレエ団により振付、1997年に初演された。今回のピアノソロ版全曲演奏は、世界初演となる。
メメント・モリは『死を想え』という意味だが、それは「死者の魂が生き続けることでもあり、神道、アニミズム、キリスト教等の宗派を超え、音楽と言う祈りのかたちで、本来人間が還るべき姿を表す(徳山氏)」。
混沌とした今の世界、人間の「在り方」を真に問う作品として、自分と向き合い、他者との関わり、社会との関わりについて考えるきっかけとなることを心から願う。

