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ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑦

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「抑制 Inhibition」について アレクサンダー・テクニークで使われる「抑制」&#8 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑥

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「習慣」 “自分の身体の習慣”に目を向けてみましょう。 赤ちゃんの 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑤

ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑤

「感覚とは?」

テクニークの創始者F.M.アレクサンダーは、俳優でした。自身のシェイクスピア朗読劇で声枯れが起こる原因を、自分の身体の使い方に原因があるとし、頭を後ろに引き下げて、胸や背中の筋肉を緊張させてしまっていたことに気づいたのです。

首・頭・背中の良い関係、部分ではなく全体のコーディネーションが大切と考え、次の言葉を言い続けました。

「首は自由で、頭は前へ上へ、背中は長く広く」

LET THE NECK BE FREE, 

TO LET THE HEAD GO FORWARD AND UP,

TO LET THE BACK LENGTHEN AND WIDEN.

ところがなかなか思うようになりません。

新しいやり方を唱え続けても、実際には今までの習慣と同じことを繰り返していたのです。

なんとなくやっているつもり、という感覚が当てにならない!と気づいたことが、アレクサンダーの次の発見に繋がっていきます。

例えば、肩幅に脚を広げたつもりでも狭かったり、肘を肩の高さまで上げても低かったり、実際に起こっていることと差があるかもしれません。

他にも、正しいと思って出した音程に生じる違いもあります。

感覚、感性など、たくさんの感情の言葉がありますが、人によって「感じ方」はさまざまです。

感情を込めて、表情豊かにと言われても、実際にどのような感情なのかよくわからないことも。

また、感情を表現しようとすると、どこか力が入ったり、息を止めたり、無理な息遣いで、不自然になっているかもしれません。

まず自分自身の首頭背中のコーディネーションを考え、すぐに反応せずに、少し待ってみましょう。

作曲家の意図が伝わるフレーズの流れや感情が自ずと生まれてくるよう、演奏する側にある”つまり、たまり”を排除すると、フレーズが本当に求めているものが聞こえてくるはずです。

次回は習慣についてお話します。

ピアノとアレクサンダー・テクニーク④

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「立ち止まる」 日常はさまざまたくさんのことに溢れていて、忙しく過ぎていきます。 気がつく 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク③

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「頭と首と背中の良い関係  (2) 背中」  前回、首と頭の関係についてお話しました。 首 

ピアノとアレクサンダー・テクニーク②

ピアノとアレクサンダー・テクニーク②

「頭と首と背中の良い関係 (1) 首と頭」

前回、全体のつながりについてお話しました。

”全体のつながりを考える”といっても漠然としていて、わかりにくいかもしれません。

アレクサンダー・テクニークでは頭・首・背中の良い関係がとても大切と言われていますが、その中でも始めに考えるのは「首が自由」ということ。ぐるぐる力を込めて回すのではなく、柔らかくどの方向にも気持ちよく、ぎゅっと押し込めずに身体から解放されると考えてみましょう。

その上に5kgほどもある頭部が脊椎のてっぺんにふわりと乗っているのです。頭が地面に対して垂直に、植物の芽が上に柔らかく自然に伸びるように。

テクニーク創設者のFM.アレクサンダー自身、頭を引き下げて、喉を詰めていたために、声がれが起きてしまったのですが、鏡で観察し続けたところ、首と頭の関係が大切であると気づいたのです。

頭を後ろに引っ張っていたり、または頭を下げて喉を締め付けるように力が入っていませんか?

首が自由になると、呼吸が楽になり、息が隅々まで行き届き、解放されて、視野も聴覚も広がっていきます。私自身、アレクサンダー・テクニークを始めた初期の段階で、小さな音を柔らかく、弾きやすくなったことに気がつきました。逆に、身体が緊張し、固まりやすくなると、息も詰まりがちになります。その時こそ、まず首と頭のつながりを考えてみましょう。

次回は背中についてお話したいと思います。

ピアノとアレクサンダー・テクニーク①

ピアノとアレクサンダー・テクニーク①

「弾く前に」 ピアノを弾くときに使うところはどこでしょう? と考えると、おそらく指、手首、 

アンサンブル・カメオ 演奏会 vol.2!

アンサンブル・カメオ 演奏会 vol.2!

あの日の情景~描写する音楽

2024年9月6日(金)18:30(18:00 開場) トーキョーコンサーツ・ラボ

Ensemble Cameo 第2回公演決定!
結成記念公演から1年。
初演となる作品をプログラムに加え、
新たな色彩の世界に挑戦する。
さらなる進化を遂げるトリオは新境地へ!

●プログラム
C.キュイ:5つの小さな二重奏曲 作品56 
César Cui: Cinq petits duos, op.56 for flute, violin and piano
真鍋尚之:アルトフルートのための新作(世界初演)
Naoyuki Manabe: New work for alto flute (World Premiere)
T.J.キュッリュネン:フルート、ヴァイオリン、ピアノのためのトリオ 第5番
『ヴオクシの急流』作品72 (2004) 
Timo Juhani Kyllönen: Trio No.5 “Vuoksen kosketus” for flute, violin and piano, op.72
徳山美奈子:『メメント・モリ』(1995) より(ピアノソロ版 日本初演)
Minako Tokuyama : Mémento-Mori, 1te, 2te, 4te Satz
E.イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第6番 ホ長調 作品27-6
Eugène Ysaÿe : Sonate n.6 en Mi majeur pour violon seul, op.27-6
J.フランセ:フルート、ヴァイオリン、ピアノのための『宮廷の音楽』
Jean Françaix: “Musique de Cour” pour flûte, violon, et piano 

●出演
アンサンブル・カメオ Ensemble Cameo
フルート 丹下 聡子 Satoko Tange
ヴァイオリン 江頭 摩耶 Maya Egashira
ピアノ 福士 恭子 Kyoko Fukushi

●チケット(全自由席)
3,000円
チケットお取り扱い
https://peatix.com/event/3857304/view

●お問い合わせ
電話 050-6867-2681 (エガシラ)
メール ens.cameo@gmail.com

ヨウコ・ハルヤンネ公開レッスン

ヨウコ・ハルヤンネ公開レッスン

国立音楽大学 国際マスタークラスシリーズ 講師:ヨウコ・ハルヤンネ https://www