ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑥

ピアノとアレクサンダー・テクニーク ⑥

「習慣」

“自分の身体の習慣”に目を向けてみましょう。

赤ちゃんの時には自然に無理なく動いていたところが、その後身体や心の緊張などのいろいろな都合で変化し、いわゆる「くせ」が染みついているかもしれません。

例えば右肩にバックを掛けて、肩が上がった状態でいることに気が付かず、バックがない時も上がっていたり、知らず知らずのうちに、必要のない筋肉を使って力が入ってしまい、それが後年、痛みや病気につながることもあります。

いつもの慣れたやり方は楽に感じ、無意識に元の使い方に戻ってしまいがちですが、立ち止まって考えて見ましょう。いつも首・頭・背中の良いコーディネーションを考えること。

演奏でも、弾けないところを繰り返すだけでは、弾きにくくしている悪い習慣を練習していることになりかねません。

回数を重ねたり、時間を費やすことで満足していませんか?

何が邪魔をしているか、まず観察をして、身体の良いコーディネーションを考える。

するとどこかに「つまり」や「よどみ」が見えてきます。それを取り除く使い方を考える、それから音にしてみましょう。