ピアノとアレクサンダー・テクニーク⑭

「演奏と空間」
「指を速く動かさなければ」「ミスをしないように」 そう思うことで、私たちの身体は固まり、響きは閉ざされてしまいます。
自分の奏でる音がどのように響くか。
弾き方も、演奏そのものも、前のめりになりがちなときこそ、空間への意識を広く、大きく捉えることで、さまざまな気づきが生まれます。
楽器と自分との距離も、手元や楽譜を凝視してしまうと、狭い世界に閉じこもってしまい、力みを生む原因のひとつになりがちです。
「聞く」ことは「見る」こととも繫がります。
耳を解放するのと同時に、目も解放しましょう。
視覚、聴覚の「奥行き」「幅」を考えます。
演奏するその場、その周り、ホール全体、ホールを超えた全体の空間を広く捉えることで、音色の変化が生まれます。
固めず、腕、脚が身体から自由にのびやかに離れていくと考えてみましょう。
打鍵に変化が生まれ、呼吸もゆるやかに、身体も気持ちも緊張から解放されます。